お祭りはずっと一日続いていそうだったので、ワサワシに向かって出発した。ワサワシあたりは標高2500-3000m以上あるところだ。周りを取り囲む山々は、地図で見ると、4000-5000mあるのかもしれない。
そんな中でも、立派なサボテンが自生しているのが、なんだかとても不思議に思えた。
パルカのナーサリーまでは、サウルと2人で、タクシーに乗って行った。10キロほどの道のりを10ソル。330円くらいか。着くと、なんと、ナーサリーの、木でできたテーブルの上には豚が…。解体作業の真っ最中。頭はすでに切り離されて、別のところにおいてある。描きたいランはいくつもあって、早く描かねばならないというプレッシャーが重くのしかかってきているのだが、屠殺されたばかりの豚が、目の前にあると思うと気持ちが落ち着かない。
薪を切りだしたのかと顔をあげると、相手は木ではなく、豚の頭だった。
帰りは、コレクティボというタクシーに乗る。これは、スペースがある限り、合図してきた客を乗せ、希望のところまで連れて行くしくみ。タクシー側にすれば、売り上げが増え、客にしてみれば、待ち時間も少なく、しかも割安になるという一石三鳥。わたしとサウルが後部座席に乗っていると、手をあげてきた女の子2人にタクシーが止まった。後部に1人、助手席にもう1人が乗るのかな?と思って見ていると、その女の子2人は、なんと助手席に抱き合うようにして乗り込んだ。びっくり。
こうして、タルマ-パルカ間のタクシー代は、帰りは、行きの約3分の1の3ソルになったのである。