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お手伝い

先週、仕事から帰ってみると、留守電にオークリー博士からのメッセージが入っていた。夜9時を回ってはいたが、その翌日も翌々日も、帰りは遅くなるので電話してみると、なんと、翻訳の手伝いを頼まれた。

東京ドームショーのあと、石川県に行って、ランを求めてペルーを訪れた際の話をするのだそうである。その時にPowerPointを使って、たくさんの写真を紹介するのだが、その英語の説明部分を訳してくれという話だった。

ほんとは、ここのところ忙しいので、じゃ、とにかく内容を見てから返事すると言うにとどめ、土曜日に、ラン協会の集まりで写真を見せてもらったが、なつかしいペルーの写真、わたしはまだ見ぬ地域の写真、200年前のイラスト、ペルーのインディオの家の中の写真など、興味深い写真が次から次へと出てくるので、これは忙しいなんて言っていられない。ほかのことは後回しにしても、こちらはやってみたい…と、引き受けてしまった。

話を聞けないのは残念だけど、その時に使うファイルを、ほかの人たちよりも一足先に見る機会を得たのは、ラッキーと言えるかもしれない。

RHS London Show (November)

RHS(Royal Horticultural Society・英国王立園芸協会)主催のロンドンショーが、今日、あすと行われている。去年の8月から9月にかけて、2週間ペルーに行ったときに見たランの絵を、ようやく描き終え、とりあえず、バックグラウンドつきのものを2枚。それに6枚のランの絵を加えて、出品した。

驚いたことに、Gold Medal(金メダル)受賞。全く期待していなかったので、ただひたすらびっくりしてしまったが、審査員のコメントを聞いて、実感がわいてきた。

ちょっとうれしかったこと

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ちょっと相談があって、オークリー博士を訪れた。博士はアングロア属、リカステ属、イダ属などのランを集めている。そして、アングロア属のランと、リカステ、イダ属のランの、新種を除いた、ほぼ全種を、2人のアーティストに描いてもらっている。その素晴らしい植物画のコレクションが、家の中に飾られていて、それはまるで展示会のようである。

2年前に初めて訪れたときに、その絵は見せてもらっていたのだが、今回もまた見せてもらった。とても素晴らしい。

温室ものぞいてきた。これも2年前にのぞいたときは、冬から春へと季節が移り変わる頃だったので、リカステの葉っぱはまだあまり伸びていなかったのだが、今回は夏。温室の中はリカステの大きな葉がからみあって、まるでジャングルのようだった。

ちょうどその2,3日前に写真で見たばかりのHoyaが咲いていて、感激のあまり、叫んでしまった。おかげで、1枝手折ってもらったので、今日、写真を撮ることができた。(上の写真)

帰りに、玄関先においてあったイダの話になる。そのイダは、何でも新種で、ペルーで発見したとのこと。ペルーフローラのアリアス氏の名をとって、Ida ariasiiイダ・アリアシーと名づけたそうだ。そこでわたし。

「今度は、わたしの名前をつけてください!」

「え! そういうことに興味あるの?」「原種はわからないけど、交配種だったら、すぐにでも・・・」

え! すぐにでも、わたしの名前を冠したランができる? そんなことが実現したら、これは本当にとってもうれしい。博士、どうか、忘れないでくださいね!