Category Archives: チャールズ皇太子の花譜

チャールズ皇太子の花譜・その7

The New York Sun

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チャールズ皇太子の花譜を出版した『アディソン出版』社(Addison Publications.)から、2つの添付ファイルのついたメールが来た。添付されたファイルは上記の新聞記事。ニューヨーク・サン紙に載った記事である。

なんと、2つ目のファイルの真ん中、一番上の段落の下のほうに、わたしの名前が出ていて、こう書かれていた。

”Exceptionally delicate are the magnolia branches and flowers by Mayumi Hashi, who captures the buoyant gesture of leaves opening, wing-like, above a pale blossom. ”

わたしが描いたマグノリアについてのコメントだ。この記事を読むと、全部で46人のアーティストによる74枚の絵が展示されているのだが、そのうち、この記事でコメントされているのは、Sally Crosthwaite, Lizzie Sanders, Sally Vincent, Katherine Manisco, Josephine Hague の5人と、わたしの計6人のみ。なんだかとっても光栄に感じる。

このファイルの日付を見ると、記事が載ったのは、先週の木曜日(20日)のことらしいのだが、同じ記事が、同じ新聞の3月25日(火曜日)の分にも載っていた。

チャールズ皇太子の花譜・その6

チャールズ皇太子の花譜2巻中の1巻目に関わった人たちが、再び7月に私邸、ハイグローブに招待されることになり、参加するかの問い合わせメールが届いた。まだ見ぬ実物に、そこで初めてお目にかかれるようだ。楽しみ。今回は何事もなく無事に着きますように。

リカステ・アロマティカの1輪目が開き始めた。

チャールズ皇太子の花譜・その5

今日、書留で受け取った封筒には、チャールズ皇太子の公邸の消印あり。なんだろうと、丁寧に、丁寧に封を切ってみると、そこにはA4よりも、やや長め、やや幅の狭いレターペーパー1枚。一番上中央には皇太子の公邸の名前と紋章。そして、中央部には印刷された本文があり、それをはさんで、一番上にはわたしの名前、一番下にはサイン。それが、おそらくは太めの黒の万年筆で書かれている。

サインは読めない。

本文を読むと、絵に対してのお礼とか、今後、この出版によって出る利益を使って運営されることになる学校のこととかが書かれていた。その学校を「my School of…….」と呼んでいること、差出人の住所、普通は差出人のサインの下に活字で書かれる名前がないこと・・・などから、これはもう間違いなく、チャールズ皇太子の直筆だと思われる。

絵のプリントはもらえるとは聞いていたが、皇太子のサインについては知らされていなかったので、かなり驚いたが、これはうれしい。

ハイグローブ邸の花譜(The Highgrove Florilegium)---チャールズ皇太子の花譜・その4

いよいよハイグローブ邸の花譜が来年早々に出版されるそうである。革装大型本で、2巻で1セット。175部限定。それぞれに解説がつき、チャールズ皇太子がサインをするそうである。

今、申し込めば、1セット£9500.約250万円なんだそうだ。出版されてからだと、もう少し値が上がるので、買うのならば今。月賦もあり。関心がおありの方はお知らせください。ちなみに、わたしの絵は第一巻。61点の絵のうちの6点目に掲載されるそうだ。

だが、正直なところ、値段を聞いて飛び上がった。わたしは残念ながら入手不可。 こんな感じの本になるそうだ。

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これに伴い、まずはニューヨークで、1月23日から4月12日まで展覧会が開催される。1月24日の6時から8時までは、内覧レセプション。もしもニューヨークに行かれるという方がおありでしたら、是非のぞいて来て下さい。入場無料。

Watercolors From The Highgrove Florilegium—–Botanical Paintings from the Garden of HRH The Prince of Wales

場所: New York School of Interior Design, 170 East 70 Street, New York, New York 10021

ホームページ: www.nysid.edu

チャールズ皇太子の花譜・その3

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待ちに待ったチャールズ皇太子の私邸、ハイグローブ邸へのご招待の日は、7月20日(金曜日)だった。天気予報では豪雨。前夜大雨が降っていたが、もううちの辺りでは峠を越した、ただハイグローブ邸のある地域は今から豪雨・・・。いやだなとは思ったものの、長靴も車の中に入れ、準備完了。ハイグローブ邸へ向かった。

ところが環状高速道路(M25)に入ったとたん、尋常ではないノロノロ運転。間に合うかな?と不安は感じたものの、もちろん時間は十分にとっているしと、なんとか気を静めながら進む。ノロノロの原因は高速道路片側3,4車線あるうちの1、2車線が冠水していたため。1ヶ所そういう場所をすぎても、しばらく進むとまた同じように冠水していたりして、かなり時間を食う。

ようやく、別の高速道路(M4)に乗る。が、しかし、ノロノロ度は悪化。ほとんど進まない。しかも原因がわからない。途中、サービスステーション入り口あたりがひどく冠水していて、その中に車が一台。テールランプがついたままのが浸っている。豪雨のひどさを実感する。

あまりのノロノロぶりに、ついに賭けに出ることにする。高速道路を降りたのだ。ほんとは高速を降りると、下の道は川沿いの道。まずいかなという思いは十分にあったのだけど、少なくても自由は確保される、との思いであった。

賭けは負け。ノロノロ度は同じ。何故ノロノロだったのかが分かったときは、先に進むよりほかなく、冠水した道路を進む。(上の写真) 途中高速に戻ろうにも、インターチェンジに行くあたりも冠水しているとのことで選択できず、更に進んでから高速に戻る。

戻ってからは、それほどは混まずに進むことができたのだが、もうその時点でうちに引き返すかどうかという話が出るくらいに約束の時間からは遅れていた。それでも、せめて一目、自分の絵が見たいとの思いから、先に進む。

高速を降り、ようやくあと少しという時点で、同じくハイグローブ邸に向かっていた友人から電話が入る。

「引き返してください。ハイグローブ邸へ向かう道路は通行止めになっています。そこを強行突破してハイグローブ邸の前まで行ってみましたが、見事に冠水。しかも鉄の門扉は固く閉ざされ、中に入れてもらおうにも誰もいない。なす術ないです」とのこと。

うーん。がっかり。約束の時間は3時半。実はこの連絡を受けたのが、6時半。3時間以上の遅刻。いや、実際は多分、約束の3時半きっかりから4時くらいまでは入れたのだろうが、それ以上遅れた場合には中に入るのは無理だったのかもしれない。とにかく中の人と連絡をとりようがないのだから。

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実は今回のハイグローブ行きには、日本からも3人のアーティストの方が招かれ、いっしょに行くことになっていた。ところが、つい数日前に、その方たちは予定を変更され、電車で行くことにされた。当日の朝、自分のこともそうだが、彼女たちの電車は果たして出るのだろうか?と不安に思ったが、結果的には、とても運がいいことに 彼女たちの電車は無事に目的地に到着し、そのあとの電車は運休になったことなどつゆ知らず、優雅に昼食を楽しみ、そこからタクシーでハイグローブ邸に無事到着されたのだそうだ。

このために、日本からわざわざ来られ、そして肝心の目的を達成できなかったとなれば、がっかり度も違うだろうから、彼女たちはよかったなと思うけれども、それにしても残念なハイグローブ行きではあった。